テレキャスターには、いろいろなヴァリエーション・モデルが存在しますが、テレキャスター・カスタムというのはちょっとややこしい存在です。


【カスタム・テレ】1959~1968

まず1959年に、カスタム・テレキャスター又は、テレキャスター・カスタムと呼ばれるモデルが発売されました。

この時のカスタム・テレは、レギュラーモデルではアッシュ材であったボディに、ストラトでお馴染みのアルダー材が使用され、さらにボディにバインディングが施されているのが特徴です。

ポリスのアンディー・サマーズが、これにフロント・ハムを乗っけて、ブースターも内蔵して使ってますね。


【テレキャスター・カスタム】1972~1981

次に1972年にテレキャスター・カスタムの名を冠したギターが発売された際には、フロントにハム・バッキングを配し、2ボリューム・2トーンの、以下のようなギターでした...全然違うんですけど(笑)。



ちなみにこちらは、キース・リチャードが使用している印象が強いですね。


【テレキャスター・デラックス】1972~1981

さらに、後者のギターとほとんど同じ特徴を備えたギターが、テレキャスター・デラックスという名前で発売されていました。

見分け方は、ハム×2なのと、デラックスにはストラトのラージヘッドがついているというだけ...。



以上のように、テレキャスター・カスタムというのは、なにやらややこしいギターなんですね。

とはいうものの、前者のアルダー・モデルも、後者のフロントハム系のモデルも、どりらも独特なかっこよさがあって、全部ほしくなって困るんですが(笑)。